【派閥紹介・基本版】L1Z1X 精神網──超弩級艦隊と陸戦爆撃で帝国の玉座を奪い返す機械皇帝

【派閥紹介・基本版】L1Z1X 精神網──超弩級艦隊と陸戦爆撃で帝国の玉座を奪い返す機械皇帝

「TI4を始めたばかりだけど、とにかく戦いたい。難しいルールは後回しでいいから、強い艦隊でどんどん攻め込みたい!」そんなふうに思ったことはありませんか?

そんなあなたに、L1Z1X 精神網はぴったりかもしれません。

この派閥のコンセプトはひとことで言えば、征服

L1Z1X はゲーム開始時点ですでに弩級艦が手元にあります。序盤は艦載数の多さを活かして複数惑星の星系へ素早く展開し、中盤は惑星を奪うたびに爆撃を浴びせながら相手の地上軍を削り、終盤は旗艦を加えた艦隊でメカトールへ進軍する──。複雑な判断が少ない分、「攻めの楽しさ」を最も素直に味わえる派閥です。

目次


L1Z1X 精神網はどんな種族?

かつてメカトール・レックスに君臨したラザックス帝国が滅びる直前、イブナ・ヴェル・シドという名の議員が迫り来る崩壊を予見しました。しかし皇帝も他の議員たちも耳を貸さず、イブナは最後の賭けに出ます──志を同じくする数千のラザックスとハイラーの科学者たちを率いて、誰にも行き先を知られないまま、秘密の脱出を敢行したのです。

辿り着いたのは「0.0.0」と呼ばれる寒冷な惑星。そこでの過酷な生き残り競争の中で、彼らはハイラーのテクノロジーに頼るようになり、気がつけば肉体の大部分がサイバネティック組織に置き換わっていました。自分と機械の境界線が消えるまでに。

数百年の時を経て銀河に帰還した彼らは、自身を「L1Z1X精神網」と名乗り、メカトールの玉座への古来の権利を主張しています。そしてイブナ・ヴェル・シド自身は今も、不気味な機械仕掛けの容器の中で命を保ち、民を導いているという噂まであります。

「お前は時間の意味をわかっていない。無限さえ理解していない。お前の無学を超えるものは無知だけだ」 ──外交官 2RAM

赤い瞳の奥に何百年もの怨念と記憶を宿した彼らは、かつての帝国の玉座を取り戻すべく、再び銀河に牙を剥いています。


派閥データ

母星

惑星名経済力影響力
0.0.0(ヌル)50

高い経済力でユニットを量産できる反面、影響力がまったくないため、メカトール・レックスへの初入場に必要な影響力6を自前で調達するのがかなり難しいです。この制約がL1Z1Xならではの立ち回りを生み出しています(後述)。

特産物は2個と少なめで、交易品収入が限られるため、誓約書カードの活用がより重要になります。

初期テクノロジー

神経励起装置(緑・前提条件なし) 毎ラウンドの調整フェイズに、アクションカードを通常の1枚ではなく2枚引けるようになります。状況対応の幅が広がる、地味に便利なテクノロジーです。

プラズマ裂弾(赤・前提条件なし) 〈爆撃〉か〈宙砲〉を使う際、ユニットのうち1体が追加でダイスを1個振れます。派閥能力「苛烈」と組み合わせれば、陸戦のたびに爆撃の火力が上がります。

どちらも派閥の特性と相性はいいですが、派閥専用テクノロジーの前提条件(青・黄)とは色が一致しません。派閥テクノロジーへの道のりが少し長くなる点は覚えておきましょう。

初期ユニット

  • 弩級艦(超弩級戦艦 I)× 1
  • 輸送艦 × 1
  • 戦闘艇 × 3
  • 歩兵 × 5
  • 宇宙工廠 × 1
  • 対宙要塞 × 1

初期ユニットに弩級艦が含まれている派閥は17派閥中でもかなり珍しいです。しかも後述するように、この弩級艦は艦載数2なので、歩兵と戦闘艇を一緒に乗せて送り出せます。輸送艦と合わせれば、第1ラウンドから複数惑星の星系にも手が届きます。ただし、初期の戦艦はすべて移動力1なので、自分から近隣関係を作りに行くのは難しいです。隣のプレイヤーに声をかけて寄ってきてもらうのがベターです。

派閥能力

同化:惑星の支配権を獲得したとき、その惑星に残っている相手の対宙要塞や宙軍工廠を、自分の予備から同じ施設で置き換えられます。特に宙軍工廠を同化した場合、そのアクションのうちにただちに生産が行えるのでお得感があります。ただし、実際のゲームでこれが発動するケースは少なめ──詳しくは後述します。

苛烈:各陸戦ラウンドが終わるたびに、その星系にいる自分の宇宙艦艇で〈爆撃〉を使えます。通常の爆撃は専用ユニットが惑星へ降下する前にしか使えませんが、L1Z1Xは陸戦が続く限り毎ラウンド爆撃を浴びせ続けられます。この能力こそが、L1Z1Xを攻め手として特別に強くしている要因です。

派閥固有ユニット「超弩級戦艦 I」

コスト戦闘能力移動力艦載数
4512 (通常 1)

特殊能力:〈耐久〉、〈爆撃〉5

通常の弩級艦の艦載数は1ですが、超弩級戦艦は2。歩兵1体と戦闘艇1艘、あるいは戦闘艇2艘を積んで出撃できます。輸送艦と超弩級戦艦を組み合わせれば、第1ラウンドから惑星が複数ある星系へも攻め込めます。

派閥専用技術

超弩級戦艦 II(前提条件:青 × 2 + 黄 × 1)

コスト戦闘能力移動力艦載数
44(通常 5)22(通常 1)

特殊能力:〈耐久〉、〈爆撃〉4(通常 5)、《直撃》アクションカードで破壊不可

移動力が1→2に上がるのが最大の恩恵です。戦闘能力や爆撃値も5→4とさらに良くなり、どの派閥の弩級艦よりも圧倒的に強くなります。優先度は高めで、なるべく早めに開発しましょう。

継承システム(前提条件:黄 × 2)

技術を開発するとき、このカードを消耗して経済力2を支払うと、その技術の前提条件をすべて無視して開発できます。

一見するととても強そうですが、実は使い所が限られます。「超弩級戦艦 II」の前提条件は青×2と黄×1ですが、「継承システム」自体も黄×2が必要です。合計すると3テクノロジーを研究する手間は同じで、しかも一般的に黄色の技術よりも青色の方が使いやすいものが多いです。通常は素直に青を2つ研究してから「超弩級戦艦 II」を取る方が効率的です。

例外として12点や14点の長めのゲームなら、「継承システム」で高度技術への近道を作れる場面も増えてきます。「超弩級戦艦 II」が揃ったあとで余裕があれば、他色の高度技術をスキップして取りにいくのも面白い選択肢です。

なお、「継承システムで征星艦を!」という発想はあまりお勧めしません。コスト12の征星艦1隻とコスト4の超弩級戦艦3隻を比べると、移動力や艦載数は同等です。戦闘ダイスや爆撃の期待値も、2.4と2.1とどちらも十分高いです。むしろ、超弩級戦艦は後述する旗艦能力でさらにパワーアップされます。征星艦は前提条件に赤×3が必要な点も踏まえると、投資に見合った恩恵が受けにくいです。

旗艦:0.0.1

コスト戦闘能力移動力艦載数
85 × 215

特殊能力:〈耐久〉。宙戦におけるこの艦またはこの星系の自分の弩級艦からの命中を、相手は戦闘艇でない宇宙艦艇に優先的に割り振らなければならない

命中を戦闘艇の盾で受け流せなくさせる能力は、宙戦の流れを大きく変えます。ただし、L1Z1Xの本命はあくまで超弩級戦艦5隻。移動力1しかない旗艦より、移動力2の「超弩級戦艦 II」を揃える方が先です。艦隊が出揃ったあとで経済力に余裕があれば、メカトールなど要所の守りに投入すると頼もしいです。

誓約書カード:サイバネティック強化(公式改訂版

調整フェイズで指揮トークンを受け取る際、通常より1個多く受け取ります。その後、カードはL1Z1Xプレイヤーに戻ります。

L1Z1Xは特産物が2個と少なく、他の派閥のように技術や能力を売ることもほぼできません。この誓約書が唯一に近い外交的「商品」です。毎ラウンド必ず売りに出しましょう。 指揮トークンは通常影響力3を使って1個増やすので、交易品2つ以上が相場の目安です。近隣のプレイヤー全員に声をかけて、一番高い値をつけてくれる人に渡すのが理想的です。


基本的なプレイスタイル

L1Z1Xのゲームは「超弩級戦艦をいかに使い倒すか」に尽きます。

序盤は艦載数2の超弩級戦艦を活かして、複数惑星のある星系に積極的に入り込みます。輸送艦と合わせれば、同じ艦隊でより多くの惑星を確保できます。中盤に入ったら「苛烈」の出番です。攻め込んだ星系で陸戦ラウンドごとに爆撃を放ち、相手の地上軍を歩兵だけでなく弩級艦でも削り取っていきます。これは攻め手として圧倒的に有利で、守備側はじわじわと削られていきます。終盤は旗艦を加えることで、弩級艦と旗艦からの命中が戦闘艇に吸われなくなり、相手の主力艦隊に対して破格の火力を叩き込めます。

全体を通じて、動きが直感的で迷う場面が少ないのがL1Z1Xの魅力です。「攻める→爆撃する→惑星を奪う」のサイクルを繰り返すだけで、自然と勝ちへの道が見えてきます。


派閥の良さを引き出す3つのポイント

1. 頼れる同盟相手を序盤に確保する

L1Z1Xは攻撃的な派閥ですが、超弩級戦艦は最大5隻しか作れません。左右両方のプレイヤーに攻め込みながら、同時にメカトールも狙うとなると、母星周辺の守りがあっという間に手薄になります。ゲーム序盤のうちに、どちらか一方の隣プレイヤーと誓約書(「停戦」など)を交換しておくのがおすすめです。互いに裏切るハードルが上がるので、その方向の境界を気にせず、もう一方に全力で突撃できます。

同盟相手を選ぶ際のポイントが2つあります。

  1. L1Z1Xの初期艦隊はすべて移動力1なので自分から近隣関係を作りに行けません。移動力の高い艦隊を持つプレイヤーに寄ってきてもらい、《通商》で得た特産物を交換しあえる関係を築けると経済的にも助かります。
  2. 誓約書「サイバネティック強化」は毎ラウンド売りたいので、継続的に買ってくれそうな派閥が近くにいれば優先的に仲良くしましょう。ジョル=ナーなど自分も誓約書を売りたい派閥と組めれば、お互いにとって最高の関係になります。

2. 派閥能力「同化」は「使えたらラッキー」と心得る

「同化」は占領した惑星にある相手の施設を自分のものにできる能力で、うまく決まれば地味に強力です。特に宙軍工廠を同化できた場合、そのアクションのうちにすぐ生産できるのでお得感が大きいです。

ただし、実際のゲームでこれが決まることはかなり稀です。宙軍工廠は相手も守りやすい場所に建てるものですし、奪った後も守り続けられなければ意味がありません。また、自分が建てられる宙軍工廠は3つまでという上限も覚えておきましょう。「同化」に期待しすぎてリソースを無駄遣いするより、施設の数に関係する目的カードが出ているときだけ積極的に狙う、くらいのスタンスが正解です。

なお、予備のユニットがなくなった際に「同化」の解決は任意になります。たとえば宙軍工廠を既に3基配置していて4つ目を置きたいときは、指揮トークンが置かれていない星系の宇宙工廠を取り壊し、再配置することができますが、同化を選ばないことも可能です。

3. メカトール・レックスは「誰かが占領した直後」を狙う

L1Z1Xの母星は影響力が0なので、メカトールへの初入場に必要な影響力6を自前で用意するのが非常に難しいです。1番乗りの「庇護者」ポイントは諦めて、他のプレイヤーが先に占領した直後を狙いましょう。

「苛烈」のおかげで、L1Z1Xの陸戦は歩兵だけでなく弩級艦の爆撃も加わるため、守りがまだ固まっていない相手のメカトールは奪いやすいです。ラウンド2〜3あたりが狙い目です。

ちなみに相手がウィンヌ族の場合、その派閥能力でメカトールに宙軍工廠と対宙要塞を建てているので、「同化」でそのまま接収できます。これはとてもおいしいです!

メカトールを獲得したら、超弩級戦艦2〜3隻と旗艦を配置しましょう。旗艦と弩級艦の命中は相手が戦闘艇で受け流せなくなるので、地上の守りが多少薄くても、宙戦を仕掛けるのをためらう相手が増えます。


勝ち方の方向性

  1. 第1ラウンド:惑星が多い星系を中心に領土を広げ、メカトールに近い位置に艦隊を進める。隣のプレイヤーに声をかけて特産物を交換し、誓約書も売る。同盟関係の土台を作る。
  2. 第2ラウンド:《画策》で議長の地位を取り、メカトール周辺に艦隊を集める。誓約書カードを売りながら資金を確保する。
  3. 第3ラウンド:他のプレイヤーが占領したメカトールを「苛烈」を活かして奪取。《覇業》で追加得点を狙う。
  4. 中盤以降:旗艦もメカトールに配置して守りを固める。母星が手薄にならないよう注意しつつ、再び《覇業》や目的カードで得点を重ねる。

初心者向けアドバイス

  • L1Z1Xは艦隊の宙戦が強く、メカトールは十分狙えます。ただし、アルボレク種やソル連邦など歩兵を大量に補充できる派閥が相手だと、「苛烈」の爆撃だけでは削り切れなくなることがあります。早めに仕掛けることを意識しましょう。
  • メカトールが難しそうであれば潔く諦め、同盟を結んでいない隣プレイヤーの陣地に素直に切り込んでいくのも立派な戦略です。どちらにせよ、毎ラウンドの目的カードを意識して、勝利点につながる動きを忘れないようにしてください。
  • 技術開発はまず「超弩級戦艦 II」一直線がおすすめです。青×2と黄×1を目標に研究しましょう。「継承システム」は効果的に使うのが難しいので、初心者は気にしなくて大丈夫です。

ひとこと評価

帰ってきた銀河の支配者!超弩級戦艦と爆撃で玉座を奪い返せ!

評価軸評価
初心者おすすめ度★★★★★
プレイの複雑さ★☆☆☆☆
攻撃性★★★★★
個性的か★★☆☆☆

L1Z1X精神網は、TI4の中でも特に「正面からぶつかる爽快感」を楽しめる派閥です。外交の駆け引きや複雑なテクニックより、艦隊を前に押し出して惑星を奪っていく直球プレイが好きな人に向いている派閥です。「元々ここは俺たちの玉座だ」という気持ちでぜひプレイしてみてください。

もしこの記事で間違っている情報や、「ここはこうじゃない?」という気づきがあれば、ぜひコメントで教えてください。みなさんの知識や経験も取り入れながら、一緒により良い記事にしていきたいと思っています!

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