先週末、いつものボードゲームカフェ「トレジャーボックス(トレボ)」のVIPルームをまた借りて、4人で『トワイライト・インペリウム 第4版』を遊びました。
日本語卓としては今回で3度目。いつもお相手してくれる夫婦が持っている日本語版のTIを使わせてもらい、僕がルール説明をアシストする、という流れが定番になっています。これまでの2回は毎回もう2人ずつ違う人を加えて6人で遊んでいたのですが、3度目ともなると夫婦のふたりも「一度は最後までしっかり遊びきってみたい」という気持ちに。6人で初心者もいるとどうしても時間がかかりがちなので、今回はあえて4人まで人数を絞り、「終盤までちゃんと体験する」ことを目標に臨みました。
結果を先に言うと──狙いどおり終盤までしっかり遊びきれて、しかも僕は思い出の派閥クレアスで久々に勝てました!最後まで競り合った、いい卓でした。
目次
- 卓の概要
- 「終盤まで遊びきる」ために、あえて4人にした
- 立体になった盤──初めてのゲームスタンド
- 思い出のクレアスで、久々の勝利
- クレアスらしさが出たプレー
- それぞれの派閥、後半の手応え
- みんなで思い出した、2つのルール
- まとめ
卓の概要
- 日時:12時集合、盤づくりを経て13時プレイ開始、20時終了。片付けて20時半に解散(プレイは約8時間)
- 場所:福岡ボードゲームカフェ「トレジャーボックス(トレボ)」VIPルーム
- 参加者:4人
- 使用拡張:基本版のみ
- 使用言語:日本語
- ゲーム設定:10点マッチ
使用派閥:
箱には「プレイ時間4〜8時間」と書かれていますが、今回はまさにその上限8時間くらい。5ラウンド目の調整フェイズで決着がつきました。経験者が基本版で遊ぶと、だいたい5ラウンドあたりで自然に決着がつく印象で、今回もそのとおりの、ごく標準的な長さのゲームになりました。
「終盤まで遊びきる」ために、あえて4人にした
TIは人数が増えるほど、そして初心者が多いほど、1ラウンドにかかる時間が延びていきます。楽しいのですが、6人卓だと終盤にたどり着く前に時間切れ……ということも起きがちです。実際、日本語卓の過去2回も、盛り上がりはしたものの「TIのおいしい後半戦」までは十分に味わいきれていませんでした。
そこで今回は4人に。人数を絞ったぶん一人ひとりの手番が速く回り、狙いどおり5ラウンド目までしっかり進んで、終盤特有の駆け引きまで全員が体験できました。この判断は大正解だったと思います。

立体になった盤──初めてのゲームスタンド
今回の卓のもうひとつの主役が、初めて使ったゲームスタンドです。
2年前に僕にTIを教えてくれた友人が、3DプリンターでオリジナルのTIグッズを作り続けていて、前回の英語卓のレポートでもそのコンポーネントを少し紹介しました。今回はその友人が一番はじめに作ったゲームスタンド(試作品とのことでしたが、クオリティは本当にすごい)をプレゼントしてもらい、盤を立体的に組み上げて遊ぶことができました。
トレボのVIPルームでこのスタンドが本当に完璧にハマりました。今までは机を継ぎ足して卓を拡張していたのが、今回はメインの机だけで足りました!盤を宙に浮かせるこのスタンドには、いくつも良いところがあります。
- とにかくかっこいい!宇宙空間がふわりと浮いているように見えて、臨場感が段違いです
- 山形に組み上がるので、中心のメカトール・レックスを頂点に、全員がそこへ登りつめていくような感覚が生まれます
- 各星系タイルのまわりに小さな壁ができるため、後半に艦隊が増えても隣のタイルへ溢れず、どのユニットがどの星系にいるのかがひと目でわかります
そして一番大きかったのが、盤が宙に浮くことで、タイルの下もプレイエリアとして使えたこと。ほんの少しの空間ができるだけで、テーブルが驚くほど広く感じられて、全員が余裕をもって遊べました。

このスタンドをプレゼントしてくれた友人には本当に感謝しています。彼は今、さらに改良した別のスタンドモデルを公開しているので、リンクを貼っておきます。気になる方はぜひ!
思い出のクレアスで、久々の勝利

今回の僕の派閥はクレアスの魍魎。ちょうど先週派閥紹介の記事を書いたばかりで、「これは面白そうだ」と思って選びました。
……というのは半分本当で、実はもうひとつ理由があります。僕が人生で初めてTIに勝ったときに使っていたのが、このクレアスだったんです。みんなには言いませんでしたが、こっそり思い入れのある派閥なんですよね。(笑) ただ、そのときはPoK拡張入りだったので、基本版だけでクレアスを握るのは今回が初めてでした。TI界隈では「基本版のクレアスは特別強くはない、むしろやや非力な部類」という見方が一般的だと思います。それでも今回、また勝つことができました!ここ2〜3か月はオンラインでもなかなか勝てていなかったので、久しぶりの勝利は素直に嬉しかったです。
勝ち筋のきっかけは、序盤の動き出しでした。3度目とはいえ、過去2回しか遊んでいないメンバーもいて、1ラウンド目はみんなで戦略カードやルールを思い出しながら進める、ウォームアップのような時間になりました。僕はオンラインで場数を踏んでいる分、ここでつい先に動けてしまい、こっそりメカトール・レックスへ近づいて、2ラウンド目の頭で乗り込む準備を整えていました。
4人戦なので、戦略カードは1人2枚ずつ取ります。僕は2ラウンド目の頭で真っ先にメカトールへ入れるよう1番「主導」を確保。しかも2巡目に回ってきたとき、8番「覇業」がまだ残っていてラッキーでした。おかげで2ラウンド目から、メカトール占領で得られる庇護者トークンの1点と、覇業による1点を同時に狙える良いコンボが組めました。振り返ると、これが最後の勝利につながったと思います。
ゲーム後の振り返りでは、みんなも「1ラウンド目でメカトールを取れなくても、2ラウンド目にすぐ乗り込む準備をしておく大切さ」や、「メカトールを取りにいきそうな人に覇業を渡さないことの大切さ」に気づいていました。次はきっとみんなもこの動きをしてくるはずで、そうなると僕もうかうかしていられません。
最終的な僕の10点の内訳はこんな感じです。
- 1点の公開目的 × 5
- 秘密目的 × 3
- 庇護者トークン × 1
- 覇業(メカトール保持時)× 1
5ラウンド目には2点の公開目的も出ていましたが、そちらは取らず、1点をこつこつ積み上げての10点でした。他のみんなもしっかり得点し、秘密目的も着実にクリアしていたので、勝てたのは秘密目的の引き運に助けられた部分もあったと思っています。

クレアスらしさが出たプレー
自分のプレー内容としては、今回はクレアスの旨味をしっかり引き出せた手応えがありました。
4人戦は盤面が広くなるぶん、みんなが自分の陣地に引きこもりがちになる、とよく言われます。でも僕はクレアスのワームホールを開いたり、他のプレイヤーに誓約書を渡して相手が僕の領域に入って来られるようにしたりして、お互いの陣地に踏み込み合える流れを作れたと思います。最終ラウンドでは、秘密目的の達成のために自分から相手の陣地へ攻め込み、戦闘に勝利しました。
その後、別のプレイヤーが僕のその艦隊を潰しにきたのですが、旗艦を連れていたので、旗艦のδワームホールを通ってそのまま母星系へ撤退できました。追撃をひらりとかわして戻ってくる、まさにクレアスの味が出たプレーで、我ながら気持ちよかったです。


それぞれの派閥、後半の手応え
「終盤まで遊ぶ」がテーマだった今回は、みんなが自分の派閥の後半の強みを味わえたのも収穫でした。

イサリル部族連合は、まさに後半型の旨味を存分に発揮していました。アクションカードを最大で15枚ほど抱え込み、そこから次々と仕掛けたり、他のプレイヤーと相談してトップの僕を止めにきたり。誓約書を使ってアクションカードを他の人に渡すようなプレーもあって、派閥をしっかり乗りこなしている印象でした。イサリルは初回の卓でも登場しましたが、そのときはゲームが5点ほどで終わってしまい旨味がわからなかったので、今回のリベンジで手応えをつかめたようです。

アルボレク種は、中盤でメカトールを取り、そこで歩兵を増やしていく展開がきちんとできていました。序盤に歩兵の生産まわりを少し勘違いしていてスタートが出遅れ、あと一歩……という結果でしたが、「後半戦だからこそ強い」というこの派閥の面白さは十分に体験できたと思います。

そして妻のサールの一族。以前一度使ったときに特徴をつかみきれず、「もう一回やりたい」とリベンジで選んだ派閥です。前回よりぐっと上手に使いこなしていましたが、途中で「陣地は広げた、作れる艦も作った。さて、私は次に何をすればいいんだろう?」と悩む場面がありました。振り返りでは、「自分の得点がある程度確実になったら、今度は他の人の得点を止めにいく側に回るといいよ」という話をしました。トータルでは前回より確実に上達していて、それでもサールを完全に乗りこなすにはまだ伸びしろがある──そんな、次が楽しみになる手応えでした。
みんなで思い出した、2つのルール
今回はプレイ中に、全員ですっかり見落としていたルールが2つありました。
ひとつはサールの派閥能力。惑星を支配するたびに交易品を1つ得られるのですが、これを全員が最初から忘れていて、5ラウンド目の途中でようやく気づきました。そこで、その時点でサールが支配していた12惑星ぶんの交易品12個をまとめて受け取ってもらうことに。ただ正直、このタイミングではサールはもう高価な艦をほぼ作り終えていて、予備の指揮トークンも残り1枚。「このお金、何に使えばいいんだろう」という状態でした。最初からこの能力が回っていたら、また違った展開になったかもしれません。
もうひとつはアルボレクの歩兵。「アルボレクの歩兵は歩兵しか生産できない」と勘違いしていたのですが、正しくは歩兵はなんでも生産できます(宇宙工廠のほうが歩兵を作れない、という能力です)。これも4ラウンド目あたりで気づいたので、ここも最初にはっきりさせておけばよかったところでした。
振り返りでは、「サールのあの交易品で何ができただろう?」という話から、交易品は他のプレイヤーとの交渉材料に使えたのでは、という気づきも出ました。自分では使い道がなくても、他の人にとっては価値がある。誓約書と交換したり、自分の目的達成のために誰かにお金を払って動いてもらったり──そういう使い方がもっとできたかもしれません。このあたりは場数を重ねて初めて思いつくことなので、みんなで話し合えたのは良い時間でした。
まとめ
最終得点は10-8-7-6。見た目以上に競った、いい試合でした。
6点だったサール(妻)は、調整フェイズで自分の得点の番が回ってくる前にゲームが終わってしまい、それをとても悔しがっていました。本来なら8点まで届いていたはずが得点できず、見た目の順位が下に見えてしまったのが心残りだったようです。TIでは「勝者とそれ以外」「1位かそうでないか」とよく言われるので、点数が低かったからといってビリというわけではないのですが、やっぱり見た目の並びは気になるものですよね。
それでも、今回のいちばんの収穫は、あえて人数を絞ったことで、狙いどおり8時間で終盤まで遊びきれたこと。全員が後半の駆け引きまで体験できて、「4人でじっくり」という選択の良さを実感できました。
しかも相手の夫婦は最近PoK拡張も購入したそうで、「ルールを忘れないうちにもう一回、次はPoKも入れて遊びたい」と早くも次回に前のめり。さっそく9月に約束を取りつけました。今から楽しみです!








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