【初心者向け】トワイライト・インペリウムのルールを最短で理解|まずはこれだけ読めばOK

【初心者向け】トワイライト・インペリウムのルールを最短で理解|まずはこれだけ読めばOK

目次

はじめに

TI は超重ゲーと呼ばれる理由が三つあります。まずは、プレイ時間が長い。箱には「4〜8時間」と書いていますが、よっぽどの経験者ばかりが集まるのでない限り、最低8時間はかかると思ったほうがいいでしょう。次に、実際に重い(笑)。箱は実に4.4kgもするものなので、簡単に持ち運べるものではないです。(拡張版を2つとも足すと、10kgにもなると言われています!)

そして3つ目の理由として、ルールが多い。TI 基本版には、ルールブックが2冊入っています。最初に読むべき「ビギナーズガイド」だけでも24ページあります。そして実際に遊び始めた後に利用するよう勧められる「参照用ルールブック」は36ページ!合わせて60ページものルールがあるんです。これを全部完璧に覚えることは難しいです。この管理者でさえ、50回以上遊んだ今も、細かいルールを確認することがよくあります。

初めてTIを遊ぶ人は、ルールを全部覚えようとしないことが大事です。全体像を掴み、要点だけ押さえても、十分にゲームは楽しめます!

そこで、この投稿では、初めてTIを遊ぶ人向けに、「ビギナーズガイド」のルール24ページ分を凝縮してみます。「これだけ読めば初めてのTIが遊べる」ことを目標にしています。ここにあるルールを押さえて臨み、あとは一緒に遊ぶ経験者の方からゲームが進む中で教えてもらいながら遊べるといいと思います。

なお、TIとは何かをおさらいしたい人は、まずはこちらの投稿を読んでからルール説明に進んでください:トワイライト・インペリウムとは何か──黄昏の銀河で、なぜ人は争うのか


ゲームの目的と勝利方法

ゲームの目的は、勝利点を獲得することです。誰かが10点獲得すると、即座にゲームが終了します。

勝利点を獲得する方法は次の3つだけです。

  • 共通目的をクリアする
  • 秘密目的をクリアする
  • 盤面中央の惑星「メカトール・レックス」を支配している時に、戦略カード「覇業」をプレイする

特に3点目は条件が揃うのが難しいので、まずは共通目的・秘密目的だけ意識して十分です。

共通目的は、各ゲームで1点ものが5枚、2点ものが5枚使われます。これは全員が得点できるミッションで、任意の順番でクリアしていきます。ただし、各ラウンドで得点できる共通目的は1つまでなので、「このラウンドはどれを狙おう?」と狙いを定めて進めていくのがおすすめです。

ゲーム開始時は1点の目的が2枚公開されています。そして次のラウンドに進むたびに、新たな共通目的が公開されます。1点ものが全部公開されたら、次に2点ものが公開されます。1点の目的の方が2点の目的よりもクリアしやすくなっています。

秘密目的は、自分だけがクリアできるミッションで、得点するまで他の人には公開しません。ゲーム開始時には1枚持っていますが、ゲームが進む中で追加の秘密目的を、最大3枚まで購入できます。

共通目的は技術開発、ユニット配置、資源消費といった、比較的平和な内容が中心で、ラウンドの最後に得点します。一方、秘密目的は戦闘に関するものもあり、カードによって得点のタイミングも異なります。

ゲームが始まると色々なルールや可能性に翻弄されがちですが、一番大事なのは「勝利点を10点獲得すること」です。できることがあっても、得点につながらないなら、いさぎよくパスするのも立派な戦略です。


ゲーム準備とコンポーネントの紹介

TIは六角形のタイルを敷き詰めた盤面と、各プレイヤーの手元のエリアでプレイします。

盤面の各タイルは「星系」と呼びます。星系によっては様々な「惑星」があるものと、赤い枠で囲まれた「特異系」があります。どちらもない空っぽな星系もあります。盤面はゲームの度に変えて遊びます。盤面の中央には必ず「メカトール・レックス」の惑星があります。また、各プレイヤーは盤面の6つの角に自分の派閥の「母星系」を置き、そこからゲームをスタートします。

各プレイヤーの手元には、「派閥シート」と「指揮シート」を置きます。派閥は17の派閥から選び、指揮シートは自分が使うコマと同じ色のものを使います。各プレイヤーに渡されたコマは「ユニット」と呼び、未使用のコマは「予備」と呼びます。(初めて遊ぶ方は、こちらの投稿からおすすめの派閥をチェックしてみてください:トワイライト・インペリウム初回プレイにおすすめの派閥ランキング(基本版17派閥)

また各プレイヤーには、そのコマの色に対応する「技術カード」と「誓約書カード」の束が渡されます。さらに、選んだ派閥の母星に対応する「惑星カード」も渡されます。惑星カードは表の「待機状態」と裏の「消耗状態」がありますが、ゲーム開始時は「待機状態」にしておきます。

続いて、派閥シートの裏面左下に書かれている初期テクノロジーを技術カードから見つけ出し、プレイエリアに表向きで置きます。また、初期ユニットをすべて母星系タイルに配置します。母星系に惑星が複数ある場合、宇宙工廠と歩兵は経済力がより高い惑星に置きましょう。

最後に、各プレイヤーは自分の派閥に対応する「指揮トークン」と「支配トークン」を取ります。指揮トークンは指揮シートの「作戦プール」に3個、「艦隊プール」に3個、「遊撃プール」に2個置き、残りは予備として取っておきます。


ゲームの流れ

ゲームは4つのフェイズを順番に繰り返して遊びます。どのフェイズであっても、誰かが10点を獲得した時点で、ゲームは即座に終了します。

  1. 計画フェイズ
  2. 実行フェイズ
  3. 調整フェイズ
  4. 議決フェイズ

計画フェイズ

計画フェイズは戦略フェイズとも呼ばれます。このフェイズでは、議長から始めて時計回りに順番に戦略カードを選びます。戦略カードは全部で8枚あり、1から8まで番号が振られています。それぞれにカードを持っている人だけが利用できる「主能力」と、他のプレイヤーが任意で実行できる「副能力」があります。

次の実行フェイズおよび調整フェイズは、計画フェイズで選んだ戦略カードの番号が小さい人からプレイしていきます。「どの主能力を使いたいか」と「順番の早さ」の2つの観点から戦略カードを選びましょう。

戦略カード8枚の早見表

番号カード名概要
1主導指揮トークンを得る
2和平他プレイヤーのトークンを星系に置き、惑星を待機させる
3画策議長を変え、アクションカードを引く
4築造施設を建てる
5通商交易品と特産物を得る
6臨戦トークンを置かずに戦術アクションを行う
7研究技術を開発する
8覇業勝利得点を得るか、秘密目的カードを引く

戦略カードの詳細については、こちらの投稿もぜひ参考にしてください:【初心者向け】トワイライト・インペリウムの戦略カードとは?役割と使い方をやさしく解説


実行フェイズ

実行フェイズはゲームの中心となるフェイズです。各プレイヤーは順番に1つずつアクションを実行します。実行することがなくなったらパスし、全員がパスするまで続きます。

実行できるアクションは以下の3種類です。

  • 戦略アクション
  • 表記アクション
  • 戦術アクション

戦略アクション

自分が選んだ戦略カードを使用します。主能力を解決し、そのカードを裏返して消耗します。その後、他のプレイヤーは時計回りに順番に副能力を実行できます。(手番プレイヤーは副能力を使えません。)

なお、戦略カードをまだ使っていない間はパスできません。また既にパスした後でも、相手がプレイする戦略カードの副能力は実行できます。

表記アクション

アクションカードや派閥シートなどに書かれている「アクション:」で始まる能力を使用します。

戦術アクション

戦術アクションは、ゲームボード上で様々な行動を実行するアクションです。以下の5つのステップを順番に処理します。(該当しないステップはスキップします。)

  1. 起動:星系を一つ選び、作戦プールから指揮トークンを置く
  2. 移動:宇宙艦を起動星系へ移動する(何も移動しないことも可能)
    • 艦載数のある戦艦は、戦闘艇や歩兵を輸送することができる
    • 移動の途中で輸送ユニットを拾えるが、起動星系以外で降ろすことはできない
    • 宇宙艦も輸送ユニットも、指揮トークンが置かれているタイルから動かすことはできない
  3. 宙戦:起動星系に敵の宇宙艦がいれば、宙戦を実行する
    • どちらのプレイヤーも宙戦中に撤退を宣言できる
    • ただし、撤退宣言後も一度はサイコロを振って戦闘を行い、生き残った場合にのみ撤退する
  4. 侵攻:地上部隊を惑星に降下し、敵ユニットがいれば陸戦を実行する
  5. 投入:起動星系に自分の宇宙工廠があれば、ユニットを生産する

一度起動した星系は、そのラウンド中は再び起動できません。またそこから宇宙艦や輸送ユニットを動かすことも、宇宙工廠を使って生産することもできません。起動した星系は「ロック」がかかることを覚えておきましょう。

なお戦術アクションは必ず戦闘が関係しているように聞こえますが、そうとは限りません。ゲーム序盤の陣地拡大や、中盤以降のユニット生産時にも戦術アクションを行います。例えば:

  • ゲーム開始時にまだ誰も惑星を支配していない場合は、星系を起動して宇宙艦を移動した後、宙戦ステップを省略します。侵攻で地上部隊を降下させた後、敵ユニットがいないため、陸戦を行わずに即座に惑星の支配権を獲得します。またこの時点では惑星に宇宙工廠がないため、投入ステップも省略します。
  • ゲーム中盤以降でユニットを生産するときは、まず宇宙工廠のある星系を起動します。宇宙艦を移動しない場合や敵がいない場合は、ステップ2〜4を省略し、そのまま投入ステップに進んでユニットの生産を行います。

調整フェイズ

ラウンドのリセットと次ラウンドの準備を行います。

  1. 共通目的・秘密目的をそれぞれ1つまで得点
    • 戦略カードの番号の若いプレイヤーから順に得点します
  2. 新しい共通目的を公開
  3. アクションカードを引く
  4. ボード上の指揮トークンを回収
  5. 指揮トークンを補充・再配置
  6. 消耗カードを待機
  7. ユニット修理
  8. 戦略カードを戻す

議決フェイズ

誰かがメカトール・レックスを支配していれば議決フェイズを実施します。まだ誰もメカトール・レックスを支配していない場合は、そのまま次のラウンドの調整フェイズに進みます。

議決フェイズでは、議題が2つ提示され、各プレイヤーは惑星の影響力を使って投票します。引き分けの場合は議長が決定します。

2つの議題が解決されたら、惑星をすべて再び待機させ、次のラウンドの調整フェイズに進みます。


その他のルール

交易品と特産物

交易品はゲーム内の通貨で、経済力としても影響力としても機能します。また、他のプレイヤーに交渉や賄賂の条件として渡すこともできます。

特産物は、戦略カード5番の「通商」で、派閥シートに書かれている最大値までを手に入れられます。ただし、特産物はそのままでは価値がありません。特産物は他プレイヤーに渡すことで交易品になり、初めて価値を持ちます。特産物を手に入れたら、近隣プレイヤーとの取引で、なるべく早く交易品に交換しましょう。


取り引き

取り引きは、手番中に「近隣プレイヤー」それぞれと1回までできます。つまり、手番プレイヤー以外は、取り引きができません。取り引きで交換できるのは、交易品特産物、そして誓約書カードです。

「近隣プレイヤー」とは、ゲームボード上でユニットあるいは支配惑星が隣接しているプレイヤーのこと言います。ゲーム開始時は全員が離れているため、近隣プレイヤーはいません。取り引きができるように、信頼できるプレイヤーと早く近隣関係になるというのも一つの手です。

なお、 同じワームホールが印字されている星系タイル同士も、隣接していると考えます。


協定

物々交換以上のやり取りをTIでは「協定」と呼びます。例えば「交易品を払うから、この星系タイルから出て行ってくれ」などというものです。

即時に解決できる協定は拘束力を持ち、協定が成立した時点でその内容を守らなくてはいけません。ただし、将来に関する約束は拘束力を持たず、守る義務はありません。「交易品をくれたら、次の手番に〜〜する」という協定は、今交易品を受け取っても、次の手番にその協定を無視することも可能です。TIでは「裏切り」も戦略の一つです。(笑)


技術

ゲーム中、プレイヤーは新しい技術を開発し、自分の能力を増やしていきます。

技術カードはそれぞれ、右下のマークによって緑・赤・青・黄色の4色に分かれています。カードの左下のマークは前提条件を表しており、事前に各色の技術を何個取得していなければその技術が開発できないかを意味しています。各色に対して、前提条件がゼロの技術から3の技術まで、合計4枚ずつあります。また各ユニットにも改良技術が存在し、複数の色の技術を前提条件として持つユニットもあります。

一つのゲームでせいぜい5個程度の技術しか開発できないため、どの技術を目指すかを考えながら慎重に技術を開発しましょう。


まとめ:最初は「理解」より「体験」を大事に

ここまで、初めてトワイライト・インペリウムを遊ぶために最低限知っておきたいルールをまとめてきました。正直に言うと、これだけでも全部を完璧に理解するのは難しいと思います。でも、それで大丈夫です!実際のプレイでは、経験者の方がその場その場で教えてくれますし、分からないことが出てくるのもこのゲームの楽しさの一部です。むしろ最初から全部を理解しようとするよりも、

  • 勝利点を10点取るゲームなんだ
  • 毎ラウンドやることはこんな流れなんだ

このくらいのざっくりした理解で、まずは遊んでみるのがおすすめです。そして一度遊んでみると、「あのルールってこういうことだったのか」と自然に繋がっていきます。

トワイライト・インペリウムは、確かに重たいゲームです。でもその分、他では味わえない体験が詰まっています。最初の一回は、完璧じゃなくて大丈夫。とりあえず、思いきって遊んでみてください!

きっと、終わったあとに「またやりたい」と思えるはずです。

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